☆おもちゃ図書館とは


「おもちゃ図書館」は「障害のある子ども達におもちゃの素晴らしさと遊びの楽しさを」との願いから始まったボランティア活動です。

おもちゃ図書館がスタートした当時は、障害のある子どもとそのきょうだいのための活動でしたが、現在は障害のある子どももない子どもも、ともに遊び交流し育ちあう場となっています。

 

そして、一人ひとりの違いを認め合い、共に生きる地域づくりをめざしています。

子ども達は遊びの中で育ちます。

おもちゃは、「遊び」を豊かにする道具です。
しかし、子ども達の中には、なかなか上手に遊ぶことができない、またおもちゃにも興味を示さない子ども達がいます。


そうした子ども達に沢山のおもちゃを用意して、気に入ったおもちゃを選んで遊ぶ場・機会を提供し、家でも楽しく遊べるよう貸出しをするのが「おもちゃ図書館」です。

 

 

☆おもちゃ図書館の歴史


世界最初のおもちゃ図書館は、1935年大不況時代に、アメリカのロスアンゼルスでオープンしました。


 家が貧しい為におもちゃを買ってもらえない子ども達が10セントストアの店のまわりをぶらついたりおもちゃを盗んだりすることを知った学校長が、社会資源としてトイ・ローンシステムを作りおもちゃの貸し出しを始めたのが世界で最初のおもちゃ図書館です。


 障害児のためのおもちゃ図書館は、1963年スウェーデンで障害のある子どもの母親二人がおもちゃを交換したことから始まり、その後イギリスで大きく発展しました。日本では、1975年頃からおもちゃによる治療教育を目的としてレコテクが試みられていましたが、国際障害者年(1981年)を契機に、ボランティアの運営するおもちゃ図書館第1号が、東京都三鷹市で誕生しました。

 

その後、おもちゃ図書館は全国的に展開されるようになりました。